さて本題に入りますが、野球の技術を他の選手に教えることは私としてははじめての経験で、いろいろと新しい感覚を発見することがあります。そんななかで、人に教えることとは自分としてはこういうことではないかと思ったことを今回の記事では書いていこうと思います。
私ははじめ、持ち前の声の大きさと野球経験からチームを声で鼓舞し、引っ張っていくことを考えていました。もちろん自分でファインプレーを演出することもしますが。練習中では、ゆるゆるだったチームの雰囲気を壊し、やる気を出させるため、わざと罵声を浴びせて悔しさを引き起こさせたりもしました。また、自分の論理力を屈指し、自分の技術をなるべく噛み砕きながら教えていきました。しかし、いくら丁寧に教えても、どんなに声を出しても上手くなろうとしてくれることはありませんでした。
そこで私は作戦を変えました。とにかく仲良くなろうと思い、みんなに積極的に野球以外の話で盛り上がるように心がけました。その結果、私に心を開いてくれる人が出てきて私の指導にも耳を傾けてくれるようになりました。そして、コミュニケーションがちゃんと取れる子に関しては上手くなっていくのがよくわかりました。
近頃、私は人に教えるのに一番大切なことは、どれだけ正確にアドバイスするか、またはやる気を出させるかとかではなく、自分のことを信用してもらうことなのではないかと悟りました。その後に、正確なアドバイス、やる気を出させるという順番がくるのではないかと考えるようになりました。
「コーチとは、人に教えるのではなく、人を導くものである」と言った立花龍司という日本で初めて野球のコンディショニングコーチになった人物がいます。私はこの言葉に深く感銘を受け、自分が他者に教えるときに忘れてはいけないものだと考えています。
この年で人に野球を指導できることに喜びを感じつつ、これからもコーチを続けていきたいと思いました。あれ?作文?笑