ろくでもない世界ビフォーコロナに戻すな
GDPが延びていないのは、事実ですよね。日本だけが先進国のなかで成長してません。しかし、その理由がゆとり教育の導入や、週休完全2日制の導入、労働時間の見直しなど、労働力を犠牲にする変わりに労働者の負担軽減に動いたからではないでしょうか?
日本は高度成長などを通して、急速にGDPをあげてきました。これにより、生活水準は上がったのですが、幸福度は上がりませんでした。それまでの日本は生活が豊かになれば、幸せになれると思ったのですが、そうではありませんでした。少し前の日本社会では過剰労働をして過労死していく同僚や上司の意向に逆らい左遷させられる人などが多数いました。無理をして働くことで精神や肉体を傷つけ、休日になっても疲れはとれず、睡眠も出来ず、また一週間がはじまるといったサイクルです。そのような日常を過ごせば、幸せなど感じられるはずもありません。
現在の心理学の研究でも、年収600万円以上もらうと幸福度は低下していくようです。お金に意識が縛られたり、家族との時間、自分の趣味に使う時間などが少なくなることにより、労働が精神や、肉体に負担をかけすぎるからです。
今回のコロナ禍で、急に休みが増えたことにより家族との時間が出来てよかったなどの意見も多数ありました。そうした時間を作れたことが、精神的にいい影響を及ぼしたこともあったのではないでしょうか?GDPは国内の生産力を表しますが、幸福度は全くもって別物です。
戦後日本が立ち上がったように、今回GDPが低迷していても、無理に欧米に習わず、日本は日本らしく成長できればいいと僕は思います。現在、日本の国債は世界基準でみて最安金利です。それは、日本という国が世界から安定した国だと認められている証拠です。また、コロナ禍でも日本の衛生基準の高さが浮き彫りになりました。変にGDPに拘らず、他国の真似をせず、アフターコロナを日本ノーマルで変わっていければ、世界に誇れる国になると思います。