2019年9月18日水曜日

大河ドラマの好演俳優リスト(2007年放送 風林火山編)

 私は、歴史が好きですのでよく大河を見るのですが、主役はもちろんの事脇役の方の名演技に感動することがよくあります。そこで今回は、風林火山(2007年)の作品で武将のキャラと俳優のキャラがベストマッチしたケースをご紹介しようと思います。

  『板垣信方(千葉真一)』
 板垣信方は、武田家の重臣で両職の一人と言われています。武田信玄の父である武田信虎を追放後は、武田家の屋台骨的な存在で中核を担っていた存在です。しかし、板垣は武田信玄が村上義清との上田原の戦いで先方となり初戦は勝利しますが、逆襲を受けて討死します。そんな屋台骨的な頼りがいのある板垣を千葉真一は見事に演じており、最後の討死のシーンは圧巻です。



 『宇佐美定満(緒形拳)』
 宇佐美定満は上杉家の軍師で、上杉謙信に仕えました。宇佐美定満は上杉謙信の若かりし頃から存在し、謙信を軍事の面でサポートした頼れる切れ者です。宇佐美定満は謙信と抗争していた、長尾政景を暗殺するため野尻湖へ舟遊びに誘い、船底の栓を抜いたうえで、政景もろとも湖底に沈み死亡したとされています。そんな忠義に厚い宇佐美定満役を緒形拳が熱演しています。出番はあまり多くないですが、要所をしっかりとしめるような画面に映るだけでも存在感があります。



 『上杉謙信(GACKT)』
 風林火山で一番異例の抜擢で、なおかつ一番異彩を放っていたのがGACKTでしょう。ミュージシャンが上杉謙信をやることは今後ないと思いますが、それぐらい異例の配役であるのに関わらず、ハマっていました。上杉謙信の神々しいまでに強く、気高い感じがGACKTの人間離れしたような雰囲気にマッチしたのでしょう。今の若い人はGACKTというと芸能人格付けチェックという番組で出ているくらいにしかわからないかもしれませんが、当時は彼のような若い、イケイケのロックミュージシャンが謙信役をここまでこなすことに誰も想像だにしなかったように思え、一番意表をつかれたという印象を強く受けました。特に小田原の戦いで謙信が小田原城の門の前で相手が矢や鉄砲を撃つ中一人酒を悠々と飲み、その姿に相手の北条氏康が「我々はあんなやつと戦っているのか」と嘆き一度も門の外に出なかったというエピソードが一番好きです。





 以上で風林火山の好演俳優紹介を終えます。なかなか粒ぞろいな配役で面白かったですが、自分としては武田信玄が残念で、感情移入できなかったのを覚えています。それ以外のキャストは素晴らしかったのですが。。。

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