2019年9月4日水曜日
孔子の弟子 『冉有』
孔子の弟子4人目は冉有です。冉有は、兵糧の準備や年貢の取り立てなどを行い前線の味方の後方支援が得意ですが、前線に出て戦うこともあり、陽虎討伐戦では、子路と共に副将として参戦し戦功をあげました。また、冉有は先に門弟になっていた子路のことを兄弟子と仰いだりして、子路と行動を共にすることが多かったそうです。また、孔子の晩年に魯の国が呉と越の連合軍に攻められようとしたとき、700の兵を精鋭に育て上げ、国境付近で待機している敵軍2万を夜襲し追い払うことに成功しています。この事から、孔子の弟子のなかでは子路に次ぐ武断派であったといわれています。冉有のエピソードとして、こんなものがあります。冉有が孔子に、「思ったことはすぐに行動にうつさなければならないのでしょうか?」と聞いたときに、孔子は「すぐに行動にうつしなさい」と言ったそうです。しかし、それと同じことを子路が言うと、「よく考えてから行動しなさい」と言ったそうです。子路は機微が敏感すぎるたちなので、考えてからと言って諫め、冉有は優柔不断なところがあったため、すぐに行動しろと激励したという話です。猪突猛進の子路と慎重派の冉有はお互いの欠点を補い会ういいコンビだったのでしょう。彼らの采配により、数々の戦で魯の国は勝利を納めることになります。しかし、このコンビは三国志の楽進と李典を思わせるような名コンビですね。
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