2020年6月16日火曜日

ろくでもない世界ビフォーコロナに戻すな

ろくでもない世界ビフォーコロナに戻すな

https://newspicks.com/news/4985059?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

GDPが延びていないのは、事実ですよね。日本だけが先進国のなかで成長してません。しかし、その理由がゆとり教育の導入や、週休完全2日制の導入、労働時間の見直しなど、労働力を犠牲にする変わりに労働者の負担軽減に動いたからではないでしょうか?

 日本は高度成長などを通して、急速にGDPをあげてきました。これにより、生活水準は上がったのですが、幸福度は上がりませんでした。それまでの日本は生活が豊かになれば、幸せになれると思ったのですが、そうではありませんでした。少し前の日本社会では過剰労働をして過労死していく同僚や上司の意向に逆らい左遷させられる人などが多数いました。無理をして働くことで精神や肉体を傷つけ、休日になっても疲れはとれず、睡眠も出来ず、また一週間がはじまるといったサイクルです。そのような日常を過ごせば、幸せなど感じられるはずもありません。

 現在の心理学の研究でも、年収600万円以上もらうと幸福度は低下していくようです。お金に意識が縛られたり、家族との時間、自分の趣味に使う時間などが少なくなることにより、労働が精神や、肉体に負担をかけすぎるからです。

 今回のコロナ禍で、急に休みが増えたことにより家族との時間が出来てよかったなどの意見も多数ありました。そうした時間を作れたことが、精神的にいい影響を及ぼしたこともあったのではないでしょうか?GDPは国内の生産力を表しますが、幸福度は全くもって別物です。

 戦後日本が立ち上がったように、今回GDPが低迷していても、無理に欧米に習わず、日本は日本らしく成長できればいいと僕は思います。現在、日本の国債は世界基準でみて最安金利です。それは、日本という国が世界から安定した国だと認められている証拠です。また、コロナ禍でも日本の衛生基準の高さが浮き彫りになりました。変にGDPに拘らず、他国の真似をせず、アフターコロナを日本ノーマルで変わっていければ、世界に誇れる国になると思います。

コロナ収束に自粛は関係なかった

コロナ収束に自粛は関係なかった
大阪の専門家会議で明言


橋下徹氏も言ってますが、厚労省の感染日ベースのグラフを見れば緊急事態宣言よりも前に終息していき、その傾きは宣言後も変わらず下がっています。もし、緊急事態宣言による効果があるのであれば、さらに傾きは急になるはずです。つまり、事実がそう告げていますので、否定のしようがないと思います。

2020年6月6日土曜日

若返りはここまで科学されている

若返りはここまで科学されている

https://newspicks.com/news/4966156?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

Life shiftにも書いてあるのですが、人生100年時代では、健康寿命も延びますが、収入格差による健康寿命格差が起きる可能性が高いといわれています。この記事に書かれている、血を若い人のものと入れ換えることにどれくらいのお金がかかるかやサプリメントにどれくらいのお金がかかるかが、国民全体の健康寿命をあげることに関係してくるでしょう。また、健康寿命が上がれば働くことも出来るので結果としてGDPも上がり、政府としても旨味があります。そうなると、若返りのための処置も健康保険のうちに含めてしまうのもありかもしれません。

2020年6月1日月曜日

韓国政府 ニセコ地域で大型開発

韓国政府 ニセコ地域で大型開発
ひらふ地区にコンドミニアム建設計画


反日をスローガンに掲げる韓国の企業に日本の土地を開発させるのは、国際的にみて不自然な気がします。日本に利益がでるような仕組みになっているのでしょうか?旨味ゼロなら、意味不明です。

2020年5月28日木曜日

トランプ大統領ツイッター社に対抗でSNSへの大統領令出すか の記事について

トランプ大統領ツイッター社に対抗でSNSへの大統領令出すか



コロナ禍では、大統領でさえツイッターに情報発信を委ねなければならない時代になったのですね。

 今現在コロナの影響で色々なことが、必要に迫られて変容しています。変えるなら今変えた方がやりすいのも事実ですが、表現の自由は既存政権の暴走を抑止するために必要なものでもあるので、あまり規制しすぎるのも問題です。バランスが重要だと思います。

 また、SNS発展のよい側面としてクラウドファンディングで集金がしやすくなったことなどもあります。そういった、いい側面がなくならないような対応を期待します。特に感情的になりやすい某国の大統領には気を付けてもらいたいものです。

2020年5月27日水曜日

木村花さんのSNS誹謗中傷問題を考える

「ABEMA」が番組出演者向けに誹謗中傷の窓口開設「安心して出演できる環境作りを強化」


 自己顕示欲が強い人は、自分に注目が集まらなくなると、無理をしてでも注目されたくなり、テラスハウスのような作られた嫌われキャラを演じて、注目を浴びることで心を落ち着かせる事があるようです。こういう人の特性を巧みに利用して、このような番組は作られているのでしょう。因みに海外でもこのような、ドキュメンタリーチックな番組が流行っているようです。

 >「安心して出演できる環境作りの強化」
 とあるが、言論の自由が暴走し、ここまでSNSが発展した今日に、テラスハウスのような作られた嫌われ役のキャラクターを演出する番組に安心して出演など出来るのでしょうか?演じた役を本物だと誤解し、いきすぎた誹謗中傷を浴びせられるのは目に見えています。
 まだ22歳で社会人経験も少ない人が、SNSなどで不特定多数の人から悪口を言われるのは相当こたえると思います。なので、そこは番組制作者が事前にSNSを見ないし使わない覚悟があるか、使うのであれば耐える覚悟があるか聞いておく必要があると思います。

 また、今の日本では誹謗中傷に対抗するいい手段がありません。名誉棄損までいけば訴えて駆逐できますが、悪口レベルのものは言ったもの勝ちで、週刊誌などはそれを計算に入れて書いたりしています。賠償金はせいぜい100万から200万ですので、それまでの間に発行部数を伸ばせれば飯ウマです。なので、言ったら勝ちなのです。そういう社会構造も問題になっているので、言論の自由はもちろん大切ですが、いきすぎた表現には厳罰を処すようにしないと、バランスが保てないのではと思います。

2020年5月26日火曜日

SNS事業者団体が緊急声明 禁止事項の違反利用停止など徹底の記事を読んで

SNS事業者団体が緊急声明 禁止事項の違反利用停止など徹底

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200526/k10012446081000.html


 取り締まりを強化するのはいいですが、取り締まりを強化すればするほど、抜け道が出来てしまうものですので、闇サイトなどの抜け道対策も平行してやってほしいものです。

日経平均株価21000円を回復 2ヶ月半ぶり

株価21000円回復 2ヶ月半ぶり経済再開活動に期待高まる

https://newspicks.com/news/4935420?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

よかった。少しずつだけど、株価は回復しつつあるようです。後は実態経済がついてこれば良いのですが、本当にコロナの影響が出てくるのが6月以降ですので、油断は禁物です。現在は、実態経済よりも高く出ているので、割高なのではないでしょうか?

 自動車や電機関連の銘柄は固定費が高く、21年3月期の予想が20%安ですが、そのような状況で利益を上げられるかが不安材料ですね。

 それと二次感染などが来たときのために、最低のシナリオを予想して、投資先などもしっかりと吟味していく必要がありそうです。

2020年5月25日月曜日

緊急事態宣言で「残念な人」にならないための心得という記事に関して

緊急事態宣言で「残念な人」にならないための心得

https://newspicks.com/news/4931107?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

この記事の中で、嫌な上司に会わなくてすむし、コロナ前に戻りたくないという人の意見に興味をもちました。僕もあまり人との距離を縮めたくない意識があり、一人のスペースが半径2メートルほどあるとホッとします。そういう肌感覚の人は以外にいるのかもしれませんね。ランチも対面であまり仲の良くない人と食べるのは気まずいですし、打ち合わせもギュウギュウにつめて座るより、席に余裕がある方が話しやすいです。そして、電車は言わずもがなで満員電車は嫌ですし。こっちは、痴漢の冤罪や犯罪も減るのでいいでしょう。この冤罪や犯罪を野放しにしていた今までが異常だということに、ようやく問題意識をもつことが出来たので、改善してほしいところです。

2020年5月24日日曜日

【秘録】孫正義がもっとも触れたくない「公開文書」の記事について

秘録 孫正義がもっとも触れたくない「公開文書」

https://newspicks.com/news/4911936?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

 コロナのような不況になると、負債をしている企業が痛手を被る結果になりますよね。アメリカの企業なんかはほとんどが自己資本比率が低くて、首が回らなくなってるところがほとんどです。日本の企業は、負債が少なく、自己資本比率が高かったためにダメージはアメリカの企業ほどでは無かったようです。コロナ前までは、負債をして株価をあげて、株主に還元するやり方がいいとされていたのが、意外と不況になると脆弱であったことが判明しました。不況になり、企業が立ち居かなくなっては、株主に還元も出来なければ、最悪倒産します。ソフトバンクは日本の企業の中ではアメリカ的な企業体質でした。遅れていると言われていた日本の企業にも利点はあったということになります。コロナを期に企業のあり方が再度、問われているのではないでしょうか。

緊急事態宣言 明日全面解除の方針固める 政府

緊急事態宣言 明日全面解除の方針固める 政府

https://newspicks.com/news/4930958?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

全面解除となれば、次はいつ県外移動を再開するかという議論が必要になってくると思います。県外移動の手段を車だけに限るのか、乗車率などの密度で決めるのか。いずれにしても観光業などは、いつ集客が戻るか心待にしているので、迅速な判断が必要だと思います。

満員電車「まだ乗れる」は今後の社会では恥だ

満員電車「まだ乗れる」は今後の社会では恥だ

https://newspicks.com/news/4930063?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

 満員電車は、日本の負の文化です。解消しなければ、先進国として恥ずかしいことですし、鉄道各社もこのコロナで打撃を受けているのであれば解決の糸口を見つけなければ、明日はないと思います。今までは、車掌さんを殴る乗客の態度を責めていましたが、満員電車という問題をないがしろにしていた鉄道会社の経営側や国も問題意識をもつときが来たと思います。

コロナ時代には紙とハンコの文化がヒトの命を脅かすの記事について

コロナ時代には紙とハンコの文化がヒトの命を脅かす

https://newspicks.com/news/4929993?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

電子申請が始まったすぐに10万円給付申請しましたが、一週間ぐらいで届きましたけどね。今やったら遅くなるのでしょうか?

 それと情報の出所がわかりませんし、個人の見解で言っているのではないかと疑ってしまう記事でした。

 ハンコを無くすのはいいと思いますが、その代わりになる代替案が具体的にないのが残念です。

2020年5月23日土曜日

「僕は本当に入学していますか?」コロナ禍で困惑する学生

「僕は本当に入学していますか?」コロナ禍で困惑する学生

https://newspicks.com/news/4925432?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

 大学一年生の不安は、僕もアパート暮らししながらだったので、良くわかります。まだ、お金の使い方や生活の仕方など基本的なことがわからないのに、他人に頼ろうにも大学にも行けないのでは、どうにもなりません。そういった学生が支援を受けられるように大学は窓口を作るべきだと(オンラインで)思います。

2020年5月22日金曜日

堀江貴文氏の「これからはひたすら遊ぶ人がお金を稼ぐ時代」に対して

堀江貴文氏「これからはひたすら遊ぶ人がお金を稼ぐ時代」

https://newspicks.com/news/4923762?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

 遊ぶ人がいたとしても、インフルエンサーしか誰もみてくれない。ロケット打ち上げ程のインパクトがあることを誰が真似できるのか?また、一般の人が趣味程度のことをやったとしても身内しか見てくれないのではないか?そして、お金が絡むと趣味は苦行になる。趣味だから好き放題出来るわけで、お金が絡んだ時点でそれは趣味ではなくなる。

2020年5月20日水曜日

Withコロナでの週休3日制について

「週休3日制でも給料変わらず」導入方針の東芝・人事担当者に聞いてみた

https://newspicks.com/news/4915542?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

 休む日をシフト制にして、ずらすのもありかと思います。そうすれば、工場は止まらずに出勤者のみを3日休ませるのも可能です。

 また、週休3日制にして慌ただしくなる部分と工数を減らせる部分が出てくると思うので、きちっと精査してこの機会にリノベーションできると良いですね。

ポストコロナ時代に副業は欠かせない

ポストコロナ時代に副業は欠かせない

 
 LIFE SHIFTという本では、人生100年時代の現在において、一つの企業に所属し続けることがリスクになっていると書かれています。トヨタが終身雇用出来ないと言うくらいですから、時代の流れは加速度的に速くなっていっています。よって、副業をするなど、一つの収入源に頼らない、ポートフォリオワーカーはこれから先、増えていく傾向にあるかもしれませんね。

2020年5月17日日曜日

五輪書と孫子の兵法の比較

ビジネスにも使える宮本武蔵の5つの教え


必勝よりも不敗を説く孫子の兵法にも通ずるような内容ですが、五輪書は不敗よりも必勝を説いているようです。孫子の兵法は軍師としての集団の戦いの哲学が書いてありますが、五輪書は一対一の決闘に関する哲学なので、自然とそう収まるのですね。また、孫子は国を背負っての戦いのため、負けたら自分の国が滅びますが、宮本武蔵は剣豪であり、負けても最悪自分一人で責任がとれるので、立場の違いも関係しているのかもしれません。そして、孫子の兵法は自分よりも強い相手に負けない考えですが、五輪書は自分と対等な相手との戦いを考えているような気がします。もう一つ違いを上げるならば、孫子は論理的な戦略を説いており、宮本武蔵は五感による直感的な戦術を説いているような感じですね。
 共通する部分としては、どちらも相手の心理を深く理解することが重要と説いているところですね。孫子は相手の心理を利用して裏をかく戦略を推奨し、宮本武蔵は相手の心理を読み、戦術に活かすことを推奨しています。

 時代的には、孫子の兵法は紀元前5世紀頃の春秋戦国時代に書かれたもので、五輪書は17世紀の徳川幕府初期に書かれています。どちらも戦国の世を生きた人による生々しい人生哲学なので、とても説得力に溢れていますね。現代のビジネスにも十分応用の効く魅力的な書物と言えるのではないでしょうか。

2020年5月16日土曜日

都市型生活の代替案を考えてみた 安宅和人氏の見解

都市型生活の代替案を考えてみた
https://newspicks.com/news/4890113?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

風の谷構想はオフィスで働く人達に向けての話だと思いますが、シン・ニホンの論点の中に製造業(工場)のビジョンはどんな形で描かれているのでしょうか?

 工場はそもそも都市部にはなく、田舎にあるケースが多いですが、三密の観点で言えば、一つの建屋に200人とかいるのが通常で、天井は高いが、空調が効いてるわけではありません。結構な密状態になります。また、トヨタのような看板方式だと物の工程を、表す(看板)は使い回しており、人→物→人感染が起こりやすいです。また、建屋の構造上、トラックヤード用の大きなシャッターや設備身長の高さから、空調が効きにくく、冬は寒いし、夏は暑い。これからくる夏場をマスク着用で乗りきるのは困難と思われ、熱中症患者の多発や、暑さから来る集中力の欠如から、作業中の労災なども増えるのでは?

 未だに3K(きつい、汚い、危険)な職場も多いと思いますが、自動車産業をはじめ、もの作りでこの国の経済は回っている部分もあります。決して、無視できる業種ではないと思うのですが、こういう未来型の思想には置いてかれているケースが多くて、製造業で働いている身としては残念です。工業は二次産業なので、置いてかれるのでしょうか?一次産業の農業のようにこれから先、衰退する一途のものなのでしょうか?そうなれば、現在の低成長な日本のGDPを上げることも難しくなるのではないでしょうか?

開疎化が開く未来 安宅 和人氏の見解

開疎化が開く未来
https://newspicks.com/news/4883754?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

密密の状況から開疎へというとても面白い視点で世の中を見ていらっしゃっていて、とても参考になります。

 住宅の件では、田舎の古いすきま風が吹くような家も春秋なら、利用価値があるという点で、現在特に、地方の過疎化している地域では空家が多数あり、治安が悪くなっている地域もあるぐらいなので、ここが繋がれば面白いかもしれないと思いました。

 また、ラグジュアリーのパーソナル化は人に見せるために買うのではなくて、あくまで個人が満足するという点に主眼がおかれ、形態が変わるのではというのも、ありそうだなという気がします。

 それから、スーツの紋付袴化も面白く、上着しか売れないのではないかとか笑、着心地のよさが重要視されて、この点では早くからインナーなどで着手してきた、ユニクロはこれから伸びるのかもしれないと思いました。

 しかし、安宅さんご本人も言われているようにこのビジョンがどういうスピード感で進んでいくのかは誰にもわからないし、既得権益を得ている層もかなりの数いるために、コロナという変革期にありながら難しい側面もあるでしょうね。

コロナ禍での民主主義のあり方

コロナ禍での民主主義のあり方
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位置情報データの利用は確かに必要かもしれませんね。

 また、これからの世の中がコロナ前には戻らないという点も同感です。土地の価値もアフターコロナでは変わり、駅近が最も重要視されている現在から郊外に移ることになりそうです。まさに『開疎化』です。

 そして、宮田さんの意見で面白かったのが、教育の観点で、教え方のうまい人の授業をリモートで全員が受講し、個別対策はその他の先生が行うというやり方で、現在の予備校や塾なんかは既にこのやり方でやってる感じがありますよね。また、体育の心拍数でどれだけ追い込めたかが大事というのも本来の体育の存在価値を引き出しています。

 それから、AIアンドビッグデータに勝つためには、論理力が一番重要で、AIは現在において国語力が一番乏しいようです。言葉の意味が解らないという。例えば、日本料理の店と検索すると日本料理の店が出てくるが、日本料理以外の店と検索しても日本料理の店が出てきてしまうように、『以外』の意味が解らないといったような。しかし、現在の国語の授業は筆者の気持ちを答えるような問題ばかりで、相手の気持ちを察するのが得意というか、問題の出してに忖度するような問題ばかりがあります。今回教育で見直すなら、論文のような文章展開ができる力を養う必要があるので、そのようにしていけたらと思います。

 しかし、これらの将来的な意見は頭の固い日教組をどこまで説き伏せられるかが、最大のネックになりそうですが。

自粛か、解除か

 コロナ 自粛か解除か
https://newspicks.com/news/4903181?invoker=np_urlshare_uid5181772&utm_source=newspicks&utm_medium=urlshare&utm_campaign=np_urlshare

ようやく、インフルエンザ死者数が出てきましたね。中部大学の武田教授は3月末頃に既にインフルエンザ死者数と比較して、年間一万人の死者を出すインフルエンザの対策はほとんどしないのに、年間死者700人のコロナの対策は自粛して、経済へのダメージを与えてでも対策をするという矛盾した対応に言及していました。そもそも、今回のコロナでは、感染者数をカウントしていますが、症状のでない人までカウントする必要があるのか甚だ疑問です。インフルエンザは症状のある『患者数』しか出しませんし、その他の疾病についても(感染者数)は参考にならないケースが多く、いたずらに数が増えるだけで不安を煽っているようにと思います。そして、この対応による失業者の増加は、自殺者の増加に繋がるのも見え透いた問題だと思います。現在、4月の死者数でみると今年は例年よりも少ないという統計結果がありましたが、その数値は学校や会社での居心地が悪い人たちの自粛対応による心境の改善が見られた結果だと思います。しかし、これから失業による生活苦や、心境悪化による自殺者が出てくるかと思います。

 この記事にあるように、恐れすぎてはならず、感染経路などを特定した段階で局所的に経済封鎖をして、そこだけに経済対策をすることが重要だと思います。そうしないと、政府も足りないから給付、給付としていたら、どれだけお金があっても足らないと思います。そして、給付したお金はいつか国民が払わなければならないのも見え透いているのではないでしょうか?政府に関しては、もっと効率的な対応を希望します。

検事庁法改正案について

 検事庁法改正案の採決、来週に持ち越し
https://www.sankei.com/politics/news/200515/plt2005150028-n1.html

 野党が安倍政権が黒川氏の定年延長を強引にしたことをきっかけに今回のコロナ騒動に乗じて、勢いにのってますね。

 また、多くの国民が勘違いしていますが、黒川氏は検察庁法改正案が可決されても検事総長にはなれません。黒川氏は現在63歳ですが、この法律が適用されるのは2022年からで、65歳で延長込みで満期になる検事総長にはなれません。また、内閣が司法の最高責任者を決めることは法律で決められており、公民の教科書にものっているほどの事実(三権分立)。逆に単一の組織が人事権を持つことの方が暴走を食い止められなくて危険です。暇な芸能人やマスコミが騒ぐ理由が、検察庁(マスコミとズブズブの仲)に言われて意味が解らず言っているだけで、そんなものは罵詈雑言だということは明白です。

 それから、検察庁法改正案の定年延長は昔から言われていたことで、企業でも定年延長が進むなかで改正するのは当然といえると思います。

2020年5月12日火曜日

ダイオキシン誤報にみる今回のコロナ報道について

 連日報道されているようにコロナの緊急事態宣言が延長されることになりました。これにより、国公立の小中高校は5月31日まで休校になり、国民の自粛も継続されることになりました。コロナの感染者は減少傾向にありますので、もしかしたら14日の検討日に自粛が段階的に解除されるかもしれません。

 今回のコロナウイルスでは、世界各国が感染拡大するなか、日本は感染を比較的抑えられており、健闘したといえるのではないでしょうか。しかし、そうなると各国に遅れをとるまいと自粛したこと事態が果たして本当に必要だったのかという問いもあります。
 コロナの正体がわからなかった3月期ならまだしも、4月にはウイルスの特徴や重症率もわかってきており、ここまで自粛して経済がダメージを負うまで続ける必要があったのか疑問点が残るところです。

 このようなことになったのも、政府やマスコミの失策や過剰報道があったのではないかと疑念を持ちます。これは、2000年代に問題になったダイオキシン問題を彷彿とさせます。この件は、ダイオキシンが動物には有害であるが、人には有害かどうか解らないままに、メディアや政府、ひいては科学者がダイオキシン問題として取り上げて、人々を誤った方向へ導き、要らぬお金を使わせた事例として有名です。

https://www.google.com/amp/s/www.mag2.com/p/news/242997/amp

 今回のコロナはこのようなことにならないようにマスメディアの情報に耳を傾けすぎるのはあまりよくないと思います。また、それ以外の媒体、ニュースサイトやアプリ、YouTubeのなかで信頼できそうな情報を兼用して事実確認をする必要があると思います。

2020年3月9日月曜日

コロナウイルス 休学中の学生の方へ

コロナウイルスで休学中の方への動画をアップしました。
また、その他近頃の偏向報道についての意見も述べています。
ぜひご覧ください。

https://youtu.be/QjKH5-n6sSM

2020年3月4日水曜日

休校中の学生へ 歴史学学習のススメ

 現在コロナウイルスで多くの小、中、高校が休校していると思います。そんななか、休校中にやることをもて余している方も多数いると思われます。それならば、サカタは歴史学を学ぶことをおすすめします。理由は、過去の人間がやってきたことを学ぶことで、これからの自分の人生を有意義に変えていけるからです。人は経験を積んで成長していく生き物です。現在人の平均寿命は日本では80歳半ば位なので、自分だけの経験値は80年程になります。しかし、人類の歴史は古く、確かな記述が残っている戦国時代から考えただけでも、500年ほどの年数があり、その時代に生きた人で詳しい記述のある人は100人はゆうに越えていますので、500倍の人生経験を吸収出来ることになります。そう考えると、歴史を学ぶことは自分の人生経験を擬似的に倍増し、人生を有意義にするための特効薬のようなものと言えるのではないでしょうか。また、若い内から学ぶことで、自分よりも年上の人より、人生経験を学んでいる状態になり、優位にたてることがあると思います。

 もし、少しでも自分の人生を有意義にし、他の人よりも先んじたいと思っているのでしたら、歴史学を学んでみてはいかがでしょうか?ゲームからでも小説からでもお好きなものからでもいいのでおすすめします。

2020年2月5日水曜日

孫子の兵法3

 今回は前回に引き続き孫子の兵法の第7章軍争篇から書きたいと思います。

 『第七章 軍争篇』
 軍争とは、戦場に敵よりも先に到着し、有利な態勢で戦闘に入ることを競う行為を指します。戦場に先着すれば、周囲の地形を把握したうえで要所に布陣できるとか、地勢によっては、伏兵を配置できるとか、あるいは、兵士に休息を与えられるなど、大きな利点が得られます。
 ただし、これをばか正直に実行すれば、文字通り軍を戦場に向かって走らせ、敵軍と先着を競争しようとすれば、補給部隊を後方に委棄せざるを得ず、しかも、戦闘部隊の隊列が途切れて、兵力がさみだれ式にしか戦場に辿り着かず、疲労と混乱のまま戦闘に入って敗北するといった、惨憺たる結末に終わることになるでしょう。
 そこで孫子は、こうした愚直なやり方を避け、決定的に不利な態勢を覆し、自軍野側が戦場に直進・先着でき、不利な条件すべてが利点に転換するやり方を選ぶべきだといいます。
 もっとも孫子自身が語るように、これは極めて高等な戦術であって、その実行は至難の技です。孫子は実際の戦闘において、この戦術を、屈指して勝利を納めたことがあります。孫子が斉の国の軍師として桂陵の役という戦いで見せた「迂直の計」の複雑な仕組みを以下に解説していきたいと思います。

 魏の恵王は、趙の国都・邯鄲(かんたん)を攻略しようと企てた。このとき恵王は、この戦争が趙と戦うだけでは済まず、必ず斉が介入してきて、趙を救援するであろうと読んだ。そこで将軍龐涓(ほうけん)に命じ、八万の兵力でシ丘(きゅう)という地点を占領させた。シ丘は斉軍が邯鄲救援のため西に直進する最短ルートを取った場合、その途上に位置する要地です。つまり、魏としてはここに兵力を配置して斉軍の西進を阻止し、背後を衝かれる恐れを事前に取り除いたうえで、邯鄲を攻囲しようとする戦略です。
 これでは、趙を助けることはできないと考えた斉の威王は、将軍・田忌(でんき)に命じて、救援軍を斉と衛の国境付近に出撃し南下させました。すでにシ丘を押さえられてしまった以上、西方への直進コースを断念し、いったん南に回り込んでから、西北に進もうとの考えでした。
 ところが、この動きを察知した魏の龐涓は、邯鄲から兵力の一部をさき、早々と衛の北部一帯を占領する挙に出た。そこで、斉の田忌は衛を救援して魏の兵力を排除し、あくまで予定どおりに衛の北部を通過して、邯鄲に抜け出ようとした。だが、ここで軍師である孫子(当時は孫ピン)はこの計画をおしとどめ、衛の救援を放棄するよう進言しました。

 以上で、長くなりましたので一旦切ります。次回は孫子の戦略が具体的にどういったものだったのか、書いていきたいと思います。大胆且つ緻密な計算により練られた孫子の計略に驚かずにはいられないでしょう。では、次回お楽しみに。

2020年1月17日金曜日

孫子の兵法1の動画化

孫子の兵法1を動画化しました。

https://youtu.be/9rP8ifPIIE0

是非ご覧ください。

孫子の兵法2 動画化

孫子の兵法2を動画化しました。

https://youtu.be/r79ujEK4Vj0

是非ご覧ください

2020年1月15日水曜日

孫子の兵法2

 前回に引き続き今回も孫子の兵法を解説していきたいと思います。四章 形篇、五章 勢篇、六章 虚実篇を書いていきたいと思います。

 『四章 形篇』
 孫子曰く、戦闘に勝利を収めたのち、天下中の人々が立派だと誉め称えるようでは、優れたものとは言えない。我々兵法家の間ですぐれていると称されるものは、容易に勝てる体勢の敵に勝つものである。それだから優れた者が戦う場合には、世間を驚かせるような奇抜な勝利もなく、智将だとの名声もなく、勇敢な武功もない。したがって彼の勝利にはいささかの危なげもない。何ら危なげがないわけは、あらかじめ勝利を設定した状況が、態勢として、敗れている敵に勝つようになっているからである。
 巧みに戦うものは、決して敗れる恐れのない態勢に身をおいて、敵が敗れ去る機会を逸しない。つまり、勝利する軍は勝利を確定してから、予定通り実現しようと戦闘するが、敗北する軍は、まず戦闘を開始してから、そのあとで勝利を追い求めます。
 こうした勝ち方は、そのような態勢で戦えば、誰でも勝つのが当たり前だと見なされ、世間の評価は得られないものです。世間の人々がもてはやすのは、土壇場での奇策による大逆転や、優先奮闘でもぎとった勝利です。ですがそれは、劇的なぶんだけ、実は際どい辛勝であったとしなければならないと孫子はいっています。そうした賭博に等しい戦闘を排斥し、戦闘をより確実性のあるものにして当然のごとく勝てと孫子は主張しています。

 『五章 勢篇』
 孫子曰く、水が激しく流れて石をも漂わさせるまでに至るのが、勢いである。だから巧みに戦うものは、その戦闘に突入する勢いが限度いっぱい蓄積されて険しく、その蓄積した力を放出する節は一瞬の間である。勢いを蓄えるのは弓の弦をいっぱいに張るようなものであり、節は瞬間的に引き金を引くようなものである。
 勢は、蓄積と発射の二段階より構成されます。前者は限界までエネルギーを蓄積する作業です。蓄積したエネルギーの大小によって発射後の勢の強弱が決定します。また、後者は蓄えたエネルギーを瞬時に発射し、静的エネルギーを動的パワーに転換する作業です。発射に要する時間が短いほど、目標物への衝撃力は強大となります。つまり、エネルギーの蓄積量が大きく、それが短期間のうちに発射されたとき、破壊力はもっとも強大となります。こうした見方をすれば、戦場への兵力の逐次投入は、わざわざ破壊力を弱めて小出しにするもので、孫子の説く勢の理論に反するものになります。身近な例で言えば、仕事や学習などの短期集中のやり方がこれに当たるかもしれませんね。より集中力を持って短時間で行えば、効率は最大化されるというようなものかもしれません。

 『六章 虚実篇』
 孫子曰く、巧みに軍を率いるものは、敵軍には態勢を露にさせておきながら、自軍の側は態勢を隠したままにする。自軍は敵軍の配置が判明しているから、不安なく兵力を集中するが、敵軍は自軍の配置が不明なため、すべての可能性に備えようとして、兵力を分散する。自軍は全兵力で一つの部隊となり、敵は十の部隊になれば、それは、敵の十倍の兵力で見方の十分の一の敵を攻撃することを意味する。つまり、寡兵で大軍を撃破できるのである。
 ここで孫子は、総兵力で優勢な敵に対し、敵の兵力を分断することで相対的有利を作り出し、敵を打ち破ることが可能だと言っています。この戦術は、かなりの高等技術が必要となりますが、成功したときの威力は絶大だと言えます。そして、この戦術をとるためには以下の三つのことが必要になります。
 ・第一に自分達の部隊は自分達の土地を守ることを放棄します。戦力の劣勢により、守備に人手をさく余裕がないからです。そして、部隊を一つにまとめます。
 ・第二に自分達の戦略を偽装して、敵に悟られないようにすることです。偽の情報を流したり、自軍の部隊を隠したりして、敵を油断させ、敵の兵力集中を阻止します。
 ・第三に急速な兵力集中による奇襲の実現です。敵の各個撃破が目的であるので、敵の終結よりも速く次々に撃破するための進軍スピードが必要です。
 以上の三点が確保されたとき、総兵力では優勢な敵を劣勢な兵力で圧倒出来ます。その結果として、いったんは放棄した土地の防衛も自ずと実現できるのです。つまり、至るところを守備せんとする歩哨線方式の防御戦法は、戦力はおろか結局は土地すらも守りきれぬ愚策であると孫子は言っているのです。
 これを実際に行った人物として、日本の織田信長があげられます。有名な桶狭間にて、今川義元を討ったあの戦いは、孫子の兵法に準ずるものではないでしょうか。このブログでも過去に桶狭間の戦いを記事にしてますので、興味のあるか方は是非一度読んでみてください。

桶狭間の戦い 背景
http://bishamondou.blogspot.com/2019/10/blog-post.html?m=1

 以上で今回の記事は終わりです。いかがだったでしょうか?今回は孫子の兵法の濃い内容に入ったので、少し難しく感じた方もいらっしゃったかも知れませんが、含蓄の深い章だったことと思います。次回は第七章 軍争篇です。こちらも興味深い内容となっています。是非ご覧ください。

2020年1月9日木曜日

孫子の兵法 1

 孫子の兵法は、全部で13章まで記されている書物で、竹簡という当時の紙の代わりのものにかかれています。13章を以下に記します。

一章 計篇
二章 作戦篇
三章 謀攻篇
四章 形篇
五章 勢篇
六章 虚実篇
七章 軍争篇
八章 九変篇
九章 行軍篇
十章 地形篇
十一章 九地篇
十二章 用間篇
十三章 火攻篇

 このようになっており、書かれている内容は濃いものの非常に短くまとめられています。今回から少しずつ一章から順番に、ためになる部分だけを抜粋して記していきたいと思います。

 『一章 計篇』
 軍事とは、国家の命運を決する重大事である。国家の存亡に関わる進路の決定には以下の五つの基本事項に自国と相手国を当てはめて、比較することが重要になる。

一 内政の正しい在り方。民衆の意思を統治者に同化させること。

二 気候状態のこと。日陰と日向、気温の低い高い。

三 地理的なこと。地形の高い低い。国土や戦場の広い狭い。

四 指揮する将軍の能力。

五 軍法。賞罰がきちっと執り行われているか。

 戦争は、数多くの事象が複雑に絡み合う複雑極まる事象である。よって、偶然に左右される側面も当然付きまとうが、大局的に観れば総合力で優勢な方が最後に勝利をつかむ。冷静に計略を進めるならば、両軍の敗死と生存とを分ける進路が何であるかが、鮮明に浮かび上がってくる。そこで、確実な勝算が得られた場合にのみ開戦に踏み切り、あらかじめ策定した戦略に従って、予定された勝利を実現するのである。勝算がたたない場合は、勝利の条件が整うまで戦争を回避する方向に努めなければならない。これこそが、戦争を指導する者の何よりも重大な義務である。

 この項は太平洋戦争時の日本に言ってやりたくなる言葉ですね。大国アメリカと戦って勝つ算段が本当にあったのか甚だ疑問であります。まあ、当時の日本の立場もあったとは思いますが。

 『二章  作戦篇』
 一挙に勝敗を決する戦争携帯を想定したとき、周到な用意と莫大な経費が必要となる。従って、空しく日時を費やす野戦での長期持久戦や多大な犠牲を強いる攻城戦、あるいは徒労の長期出兵などは国家経済を破綻させる下策として、非難する。この道理が理解できないものが将になれば国家は経済的に破滅する。よってそのような者は将として失格である。

 この項は大日本帝国の大東亜共栄圏が如何に補給路が延びきったものであったかを連想させます。

 『三章 謀攻篇』
 およそ軍事力を運用する原則としては、敵国を保全したまま勝利するのが最上の策であり、敵国を撃破して勝つのは次善の策である。つまり、敵の軍団を保全したまま勝利するのが最上の策であり、敵の軍団を撃破して勝つのは次善の策であるということだ。したがって、百度戦って百度勝利を収めるのは、最善の策ではない。実際に戦闘させずに敵の軍事力を屈服させることこそが最善の策である。
 戦争とは、あくまで自国の利益を他国と争い、そのために戦うことであって、戦闘によって軍事的勝利を争うのは、その一つの形に過ぎない。敵国の意図を挫く点にこそ戦争の本質があることを深く認識すれば、戦わずにして勝つことを強調する孫子の言葉が、戦争の真理をついているということにならないだろうか。

 以上で今回の記事は終わりです。いかがだったでしょうか?計篇や作戦篇や謀攻篇は現代でも応用すれば色々なところで使えそうですよね。例えば、計篇や謀攻篇はライバルとの出世争いに、作戦篇は家計の使い方などにうってつけではないでしょうか?
 次回は形篇からです。こちらも現代に活用出来そうな有益なことが書いてありますので、是非ご覧ください。

2020年1月8日水曜日

『孫氏の兵法 序章』の動画化

 『孫氏の兵法 序章』を動画化しました。下記にアドレス添付しました。ぜひご覧ください。今回は顔出ししました。慣れないので聞き苦しいところもあるかもしれませんが、文章ではわかりづらい部分もあると思いますので、ご覧ください。 
 

▼YOU TUBE アドレス
https://youtu.be/tbllg5JijMk

2020年1月5日日曜日

孫子の兵法がなぜ今必要なのか?

 最近書店でまた孫子の兵法に関する本をみるようになってきました。よく、自己啓発本やビジネス書の欄に並んでいたり、中には漫画になっているものもあります。しかし、よくよく考えてみると孫子の兵法が著されたとされるのは今からおよそ2500年前です。そんな昔の本がAIや5G時代に突入すると言われている昨今で必要なのか?と疑問に思う方が大半ではないでしょうか。

 私としては、孫子の兵法を読むことは非常に意味のあることだと思います。その理由は孫子の兵法は、過去に時代を越えて読み返されてきた歴史があるからです。有名なものとして例をあげると、戦国時代にあの武田信玄が旗印として掲げていた「風林火山」です。

武田信玄wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/

「風林火山」は孫子の兵法の一説に記されています。日本の戦国時代は1400年代後半から1600年の間ですが、そのときすでに2000年の年月がたっているにも関わらず、一軍のスローガンたる軍旗に掲げるほど重用しています。当然、孫子の時代と武田信玄の時代では扱う兵器が違いますし、更に日本と中国で地形も文化も違います。それでも、信玄が軍旗に掲げた理由というのは孫子の戦術や戦略の実用的な部分に惹かれたのではなく、思想や観念的な部分に惹かれたためであると考えます。
 また、もうひとつ例をあげると18-19世紀のプロイセンの軍事学者クラウゼヴィッツは、西欧近代兵学の代表的な人物ですが、その思想は軍事力の正面衝突による多大な犠牲をはらうものでした。

クラウゼヴィッツwikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/

その影響を受けたのが当時の大日本帝国です。当時の日本は急速な近代化のため、プロイセンの考え方を模範としていました。そして、その後の太平洋戦争でアメリカに手痛い敗戦を喫したのは言うに及ばずだと思います。その西洋近代兵学による敗戦も、孫子の兵法を活用すれば違ったのではないかと言った人物がいます。それは、フランスの軍事学者リデルハートです。

リデルハートwikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/

彼が20世紀に記した著書の『戦略論』の巻頭には孫子の兵法の引用が数多く存在します。なんと約2500年もの歳月を越えても尚、重用されていたのです。

 それでは、孫子の兵法とはどういうものなのか。よく勘違いされるのは古い戦術や戦略を駆使し、必勝の戦い方を記している使えないものと考えられているかもしれません。しかし、内容をよくみてみると、要約すれば『あらゆる戦いに負けないための心構え』を記しています。必勝より不敗に重点をおいているのが孫子の兵法です。孫子の生きた紀元前5世紀ごろの中国は春秋時代で群雄割拠の時代でした。まさに弱肉強食の日本の戦国時代のような時代です。そのような時代において、生き残るためにはどうするべきかと必死に考え出来上がったのが、孫子の兵法です。

 コンプライアンスやモラルに関する世間の目が厳しくなる現代において、他者への配慮を欠く行動や言動が問題視されており、協調性の必要性が叫ばれてはいますが、その一方で資本主義国家である日本において他者との競争が無くなるはずがありません。むしろ企業間で言えば世の中の移り変わりの速さから、生き残りをかけた競争は激しさを増しています。そんな現代だからこそ、負けない哲学としての孫子の兵法が必要なのではないかと私は考えます。それでは次回から孫子の兵法の詳しい内容に入りたいと思いますので、読みたいと思う方は是非ご覧ください。

参考文献:『孫子』浅野裕一
https://www.amazon.co.jp/