2010年1月8日金曜日

パプテマス・シロッコ


 ガンダムキャラ図鑑3人目はNTの代表格であるパプテマス・シロッコを紹介します。彼は木星帰りのNTです。かなり自信家な性格で、実際に才能があるから鼻につきます。そしてなぜか女にはめちゃ優しいという男から嫌われる要素たっぷりのシロッコ。そんな彼に付き従う人物は、女性であるサラやレコアと戦争屋のヤザンくらいのものでしたが、シロッコはティターンズを乗っ取るまでに出世します。そして、身一つでここまでのし上がってきたシロッコはこんな事を言っています。
「常に世の中を動かしてきたのは一握りの天才だ!!」
一度は言ってみたいですが、なかなか言えませんね。こんな台詞は・・・。この言葉から察するにシロッコは、自身を天才であると疑わなかったようです。そして、天才である自分が世の中を動かすべきだと言っているのでしょう。まあ確かに産業革命以降、人類は天才的な科学者や物理学者によって急激な成長をしてきました。なのでわかる話ではあるのですが、自分で言うかよ・・・って感じです。その一方でこんな事も言っています。
「戦後の地球を支配するのは女だと思っている」
あれ?お前じゃねーの?って感じですが、真顔で言っちゃってますこの人。女たらしなシロッコっぽいといえばそうですが、前の台詞と弱冠の矛盾があります。

一体何を考えているのかわからないシロッコですが、シャアを圧倒的に押すMSの操縦やティターンズを乗っ取る手際など、NTとして指導者としても一流であったと思います。その彼の力を持ってすれば人類はある程度まとまりを持つことができたかもしれません。しかし、人を自分の道具のように扱う彼は、人の意思を味方につけるMSに敗れ去ります。優れたNTでも自身の力に陶酔してしまい、人と分かり合うことができなくなることがあるのでしょうね。シロッコが女に親身になって接していたのも後に利用するためだったと思います。力はあったが、その力に陶酔し道を誤ったNT。それが私の考えるパプテマス・シロッコです。

しかし、シロッコ帝国みたいなのも見てみたい気がします。女性がトップでシロッコがその側近かつ夫みたいな。そう考えると、権力のある女性と結ばれたかっただけなのかもしれないですね。トップに上り詰める女性を自分でプロデュースし自分のものにするみたいな。まるで芸能事務所のオーナーみたいですね。個人的にはアクシズのハマーンの側近とかお似合いな気がする・・・。すいません、妄想が過ぎました。でも、この人物は考えれば考えるほど面白い人物に思えてきて、個人的には非常に好きな人物です。

2 件のコメント:

  1.  ちょうど自分もカテジナさんの記事を書き終えたところです。シロッコの一握りの天才発言については自負心の強い人間なら口には出さないものの結構考えちゃうでしょうね。
     サカタさんの意見の女性を利用するつもりだったというのは、私も同感で、せいぜい操りやすい対象として女性を盾に使っていただけでしょう。またシロッコを倒す際のカミーユのセリフの、「人の心のない世界を作って、どうするんだ!」というのも、現代ゆえにいろいろと考えさせられてしまいます。

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  2.  カテジナさんの記事読ませてもらいました。Vガンでは私もカテジナさんが一番印象に残りましたよ。

     シロッコはNTながら人間にとって一番大切な人の心に鈍感だったのが、最大の欠陥であった気がします。カミーユと違いシロッコには心を許せる人がいなかったからかもしれませんね。心から分かり合う関係は非常に難しいですよね。NTでさえできないことを私達オールドタイプができるのかとつい感じてしまいます。
     

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