2018年5月9日水曜日

孔子伝 外伝弐

  今回も引き続き弟子たちの紹介をしていきたいと思います。

冉有 兵糧確保のスペシャリスト

  冉有(ぜんゆう)
 兵糧の準備や年貢の取り立てなどを行い前線の味方の後方支援が得意であるが、前線に出て戦うこともあり、陽虎討伐戦では、子路と共に副将として参戦し戦功をあげた。先に門弟になっていた子路のことを兄弟子と仰いだ。また、孔子の晩年に魯の国が呉と越の連合軍に攻められようとしたとき、700の兵を精鋭に育て上げ、国境付近で待機している敵軍2万を夜襲し追い払うことに成功している。

文学の才能は孔子を抜いている

  顔回(がんかい)
 文才は孔子を凌ぐとまでいわれ、殷の時代の旧字体を読むことができる数少ない人物。名誉栄達を望むことなく、ひたすらに学問の道を追い求め続ける学者筋の性格。また、極めて質素な暮らしぶりをしていたとされ、無欲な人物であった。孔子は自分の後を継ぐのは顔回だと考えていたが、孔子よりも先に他界する。その死を孔子は嘆き悲しんだという。朱子学の四聖と言われている。

孔子の跡を継ぐものはこの人だと言われた

  曾参(そうし)
 孔子から尊敬の念から曾子と呼ばれることもあるほどに、学識、仁愛 に優れた人物。孔子から後継者として認められ、孔子の孫の子思(しし)の教育をしており、その子思から教えてもらっていたのが性善説を唱えた孟子である。朱子学の四聖と言われている。

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