2019年3月6日水曜日

鬼束ちひろ『月光』の歌詞について

 今は何をしているかわからない人ですが、2000年に鬼束ちひろがリリースした『月光』の歌詞の奥深さには感動しました。

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 この歌詞にある、『GOD'S CHILD』は単に表面的なかっこよさや装飾的な意味合いではなく、次に続く『この腐敗した世界に堕とされた』という内容から、希望的な意味で言っているのではないといことがわかります。そして、神学的には、神の子は人間のために苦痛を与えられ殺された存在という意味があります。その事から、この『GOD'S CHILD』は計り知れない絶望を背負わされた存在ということがわかります。しかし、『最後になど手を伸ばさないで』や『こんなもののために生まれたんじゃない』は絶望的な現実に対する激しい対抗心を感じさせてくれます。そして『あなたなら救いだして』という歌詞は、この現実に対抗しうるものがきっとこの世の中に存在するということを言いたいのではないかと僕は読み取りました。歌詞の読み取りかたは人それぞれです。みなさんならどのように読み取るでしょうか?

 最後に、この歌詞をはじめ聞いたとき僕は学生でした。その頃は、なんかすごいインパクトのある歌詞だなという印象で終わってたのですが、30を過ぎてみると中々深い歌詞だったんだとなと感嘆しました。鬼束ちひろはこの当時まだ20才で作詞作曲をしています。つまり、この歌詞の着想やモチーフになる経験などは10代後半くらいである程度あったことになると思われます。とんだ天才的な感性の持ち主であったのだなと思うのと同時にどんな10代を送ってきたんだ。。。と思わされます。

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