2019年8月30日金曜日

FACT FULNESS 後編の動画化

FACT FULNESS後編の動画化をしました。

https://youtu.be/O-ClxPs0cb0



ご感想お待ちしています。

FACT FULNESSを読んで 後編

 今回でFACT FULNESSの連載は最後になります。

 教育の現場でこれから先必要なことは世界のほとんどの国は中程度の所得だということを教えることと、自分達の国は進歩していないと誤解しないように、昔の生活が実際にどんなものだったのかを教えるべきだと思います。私たちとあの子とたちのように使う、先進国と途上国のような見方はもう古いので、所得レベルで人を見るようにすることが大切です。また、自分達の国は発展していないように感じたら、自分のお父さんやおじいさんの時の話を聞けば劇的に進歩していることがわかるでしょう。それから、世界は変わり続けていることと、死ぬまでずっと知識と世界の見方をアップデートし続けなければならないことを教えるべきだと思います。学校で学ぶことはどんどんと時代遅れになっていきます。また、現在世界は加速度的な早さでアップデートしていっています。時代遅れの知識でアップデートした世の中を生き抜くことは難しいので常に新しい知識を取り入れて、自分をアップデートしていかなければならない。

 次にビジネスの現場ではどうするべきか。現在、西洋の多国籍企業や金融機関で働く人たちはいまだに、ずっと昔の世界のままだと信じ込んでいる人が多くいます。しかしそれでは、多くのビジネスチャンスを逃がすことになると思われます。これからの市場は人口比率の増加から、西洋よりアジアとアフリカであると思われます。世界の見方をアップデートしないとビジネスに大きな支障をきたすことになるでしょう。

 事実に基づいて物事を見ることは、億劫で気が引けると思われる方もいるかもしれません。そういう人に知ってもらいたいことがあります。人は悲観的に、よりドラマチックに世界を見たがる傾向があります。また、マスコミもそれを理解しているので、人の感情に訴えかけるニュースを報道しがちです。しかし、そういう見方はあまりに後ろ向きで心が冷えてしまいます。そんなときに事実に基づいて世界を見れば世の中それほど悪くないと思えてくると思います。いまだに悪いこともあるかもしれませんが、少しずつ良くなっていることもあるのです。この二つは共存することを理解し、真の知識を広めて世界の見方を変えていきましょう。そうすれば、自然と心が穏やかになってくること思います。

モラルやコンプライアンス

 https://www.j-cast.com/tv/2019/08/27365903.html

近年、パワハラやモラハラなど企業の人たちへのモラルのあり方が提唱されるなか、ついに官僚へもその流れが来たようですね。思えば、この流れは教育現場から来ていたのではないかと思います。モンスターペアレントが我が子可愛さに教師を糾弾するということからはじまっていたのではないでしょうか。
 それから企業へと波及し、民間を浸透したと思えば、国の内部である官僚にまで影響を及ぼしたという流れです。
 日本では、徐々にではあるますが、確実にある一定の権力を握った人、例えば学校でいう教師、会社や国での上司に当たる人だけがモラルを守れるのではなく、権力のないすべての人々のモラルが守られる時代が来ているのではないのでしょうか。

2019年8月29日木曜日

FACT FULNESS 中編の動画化

FACT FULNESS中編の動画を作成しました。

https://youtu.be/U59BXqf3vTk



よろしければコメント等御願いします。


FACT FULLNESSを読んで 中編

 今回も前回に続き、FACT FULLNESSの書籍紹介をします。

 よく世界人口は年々増え続けており、この先もひたすらに増え続けると思っている人がたくさんいると思いますが、単刀直入に言うとそれは、間違いです。人口の増加は2040年ほどまでは増え続けますが、人の寿命は100年前後なので100歳世代が生きていくことは出来ないため、人口増加はとまります。また、子供の数は年々少なくなる計算で、そうなると人口は2040年に110億人になるとそれ以降は横ばいで増えなくなります。

 次に子供が生き延びやすくなると、人口が増え過ぎて地球が滅んでしまうという考えの人がいますが、それは間違いです。貧しいレベル1の国では、子供を5人も6人も作る家庭がありますが、彼らは子供がたくさん欲しいわけではありません。約半分の家庭で一人の子供が5歳になるまでに死んでしまうからなんです。とても悲しい現実ですが、逆に言えば子供が死ぬことがなくなれば、たくさん作る必要がないため貧困からも脱することができます。それにより、収入が増えれば高度な医療を受けることができるのでさらに寿命を安定させることができます。その証拠にレベル2以上の世帯では、子供の数が平均で2人と激減しています。貧しい子供たちに私たちがしなければならないこと、それは迷いなく全力で病気で子供が亡くならないようにすることなのです。それが未来の私たちと地球を救うことに繋がります。

2019年8月28日水曜日

FACT FULNESS 前編の動画化

FACT FULNESSを動画化しました。

https://youtu.be/QqQZ17-ZjuA



コメント等よろしくお願いします。

FACT FULNESSを読んで 前編

 FACT FULNESSを読んでかなりたってしまいましたが、感想と内容紹介をしようと思います。

 まず、この本ではほとんどの人、特に知識人は世界を間違った捉え方で見ていると言っています。それも、悪い方向に勘違いしていることが多いそうです。では、どんな勘違いをしているか、書いていきたいと思います。

 まず、第一に世界は分断されているという思い込みをしているとこの本では言っています。先進国と途上国や裕福な国と貧困な国などは現在通用しないと言われています。1965年では、確かに存在していたのですが、2017年では全人口の6%ほどしか貧困のレベルにいないとわかっています。また、全人口の75%は中産階級に所属していると言われています。

 それでは、裕福な生活レベルや貧困な生活レベルとはどんなものなのか、各レベルを4つに区切って説明します。貧困を1に、裕福を4としています。

 レベル1
(水の調達)・ぬかるみの泥水を使用
(移動手段)・裸足
(調理方法)・薪で火を焚く
(料理)・粥のみ
(収入)・1日2ドル
(レベル人口)・10億人

レベル2
(水の調達)・川にポリバケツで汲む
(移動手段)・自転車
(調理方法)・キャンプ用のバーナー
(料理)・野菜と穀物の炒め物
(収入)・1日4ドル
(レベル人口)・30億人

レベル3
(水の調達)・水道
(移動手段)・オートバイ
(調理方法)・カセットガスコンロ
(料理)・肉と野菜の炒め物
(収入)・1日16ドル
(レベル人口)・20億人

レベル4
(水の調達)・上水道
(移動手段)・車
(調理方法)・キッチンコンロ
(料理)・彩り豊かな野菜と肉の炒め物
(収入)・1日32ドル以上
(レベル人口)・10億人

 おそらく、この記事を目にしている人はレベル4の人がほとんどでしょう。同じ国の中でもレベル4の人たちだけではありません。日本でもレベル3の人はいるし、ケニアやインドナイジェリアにもレベル4の人はいます。問題は途上国、先進国と決めつけないで、その人の生活レベルで判断することが事実をよくつかむための第一歩です。

 よくレベル4の人たちが勘違いしてしまうこととして、レベル4の人たちから見たら、レベル1の人もレベル2の人も同じに見えることです。上から下界を見下ろすのと同じで、平均しか見れなかったり、極端な数字の比較しかできないなど大事な事実を見落としがちになってしまうので、十分に注意が必要です。





年金問題

昨日、こんな記事を見ました。

https://portal.uqmobile.jp/detail/1/3/6/101_2_r_20190827_1566895292030136

これぐらいの額をもらえれば、まだ老後なんとか生き延びれますが。。。どうなることやら。なんとも不安です。やはり年金は当てにしては駄目なのかな?


2019年8月26日月曜日

LIFE SHIFT後編の動画化

『LIFE SHIFT 後編』の記事の動画化をしました。

https://youtu.be/SYnYKp0HovA



ご感想お待ちしています。

2019年8月25日日曜日

大日ヶ岳登山

先日、大日ヶ岳に登ってきました。

凄く天気がよくて良かったです。

ダイナランドというスキー場に車をおいて登り始めます。


ひたすらリフト沿いの砂利道を進みます。スキー場だけに傾斜が結構急です。


30分くらい進むと、少し雰囲気が変わって木陰道になります。ここで小休憩🍵


小さい看板があります。


さらに30分くらい進むと小大日が見えてきます。


ここからの眺めも素晴らしいです。



さらに30分くらい進むと頂上です。1709mです。頂上は風が吹くと肌寒くて15℃くらいでした。








下山して中腹でお昼をつくって食べました🎵


 ここからでも景色は良かったです✨




2019年8月24日土曜日

LIFE SHIFT 中編を動画化

LIFE SHIFT中編を動画化してみました。

https://youtu.be/8qAkYOfX9zo



コメント等いただけたら幸いです。

LIFE SHIFT 前編を動画化

LIFE SHIFT前編を動画化しました。

https://youtu.be/SIvTU8xgXAM



コメント等いただけたら幸いです。

子貢を動画化

 孔子の弟子である子貢を動画化してみました。

https://youtu.be/DCnO3szXbmo



コメント等いただけたら幸いです。

高橋紹運の記事を動画化

 先日高橋紹運の記事を動画にしたのでリンクを載せます。

https://youtu.be/nYVwgDjqW0E



コメント等いただけたら幸いです。


2019年8月19日月曜日

『LIFE SHIFT』を読んで 後編



前回に引き続き、LIFE SHIFT の内容紹介および感想を投稿していきたいと思います。

 長寿化時代には人生の設計と時間の使い方を今までのやり方から根本的に見直す必要があります。そうすることではじめて、長寿を厄災ではなく、恩恵にできると考えます。私たちが選択できるステージがすでに変わりはじめている部分もありますが、指摘したいのは、私たちのこれまで培ってきた、自己意識が科学の発展や社会構造の変化によって根本から揺さぶられるということです。
  過去に遡って考えてみると、人類の歴史の多くの時期、私たちは生き延びるための戦いを強いられてきました。寿命は短く、食料は足りず、人から感染する病気と人から人への暴力の脅威につねにさらされていたからです。しかし、近年になり寿命は大幅に延び、暮らしが格段に豊かになると、多くの人が我が子に安全と教育を与えることができ、働くことによって金銭面の安定を手にできる時代が訪れました。そして、今後、人生がさらに長くなったとき、私たちはこれまでの3ステージの人生の一斉行進モデルから脱却し、もっと多くの選択肢に向き合わなくてはならなくなるでしょう。先にも説明した通り、100年以上にわたりアイデンティティを維持し、人生のさまざまなステージに一貫性をもたせることは、簡単ではありません。そのために自らを見つめることは多くの人の能力を越えていると、一部の論者は主張します。しかし、研究によりセルフ・コントロールは先天的な要素をはらみつつも、後天的に身に付けられることがわかっています。未来に危機感を持ち事前に準備する能力は、学習できるのです。
 長い人生では学習と教育がいっそう重要になり、それに多くの時間を、費やす人が増えます。いつも時代の流れに遅れをとりがちな、教育現場でさえ学習方法のイノベーションも進むでしょう。これまで引退者として見なされた年齢の人でさえも、教育への真剣な投資がなされるようになります。教育環境はどちらかと言えば保守的な産業です。先人の思考が産み出した成果を現在の世代に伝えることが教育の基本なのでどうしても遅れがちになります。教育という古い産業はテクノロジーの進歩により、遅れをとりすぎた分、破壊的イノベーションの期が熟していると言われています。既存の教育機関は、今までの3ステージの人生における第一段階のニーズに応えるには最適でしたが、今後はマルチステージの人生のニーズに応え、成長著しいMOOCsとの競争に負けないために、絶えず対応に追われることになりそうです。
 人々の勤労人生が形作られる環境は、働き手の欲求や願望だけでなく、企業の制度や手続き、文化や価値観にも左右されます。100年以上生きる人たちのニーズに応えるために、企業には今までとは違うものが求められることになりそうです。それでは、いったい何が求められるのか?6つの提案をしたいと思います。
 第一は有形と無形の資産に関して企業が発するメッセージのバランスを取ることです。人生100年時代になると新たに資格を習得したりなどしないと時代の流れに乗り遅れてしまう可能性があります。
 第二に従業員が移行するときに必要な支援を提供することです。働きながら資格を取れるようにしたりなど、仕事の負荷を考えながら任せる必要があります。
 第三は3ステージの人生を前提にしたものからマルチステージの人生を前提にしたものに改めること。給料の賃金カーブも資格に応じて上げたり、資格の無い人との差別化をはかる必要が出てくるでしょう。
 第四は仕事と家庭の関係の変化を理解すること。女性の社会進出が増えるなかで、男性が休業する機会が今までよりも増える可能性が高いため柔軟に対応すること。
 第五に年齢に対する考え方を改めて、年齢を基準にすることをやめること。役職なども年齢が高い人だけがなるのではなく、若くてもこれまでの海外でのビジネスの経験や資格の有無などで昇進させること。
 第六に人材採用時にどのような経歴の持ち主を評価するかに関して、実験を容認・評価すること。実験するために、働いていない期間があるからと門前払いすることなく、その期間にどんな経験をして、これからの時代の変化に有用な人物かどうかを評価すること。

 以上の事を変えていくことが必要になるでしょうが、これには人事の一大改革が必要です。
 政府と企業の時代遅れのルールへの苛立ちを強めた人々は、個人単位と集団単位で新しい働き方と生き方を実験したいと思いはじめるでしょう。それは、間違いなく好ましい材料です。そうして行った実験のプロセスを通じて、多くの人が自分にとって真に大切なものを探索するようになり、一人一人の個性と多様性が奨励され、称賛されるようになります。こうして、将来人々は多様な働き方と生き方を、選べるようになり、それが100年ライフの果実を生むのです。

 以上が内容紹介になります。自分もアフィリエイトなどの仕組みが整ってきた現実を知るにつれて、ひとつの会社に勤め続けることのリスクを考えるようになりました。皆さんはどう考えますか?長寿の時代は、悲観的なことばかりではなく、自己実現をできる可能性も秘めていることに着目して、これからの変革のときを過ごしていくと、幸せな人生がおくれるかもしれませんね。

2019年8月11日日曜日

『LIFE SHIFT』 を読んで 中編


今回も前回に引き続き、本の内容を、紹介していきたいと思います。

 いままでの人の人生では、学生、社会人、引退の3ステージで考えられていたものが、人生100年時代になると新たに3ステージが台頭してくると予想されます。

 まずひとつはエクスプローラー(探検者)の期間です。それは、周囲の世界を探査し、そこに何があり、その世界がどのように動いているか、そして自分が何を好み、何が得意かを発見していく期間になります。観光客が旅先の町を見物するような態度では大きな成果は得られません。望ましいのは深く関わりを持つことです。その土地で長く暮らし、文化に触れ、地元のフェスティバルなどの地域行事に参加し、さらに就労する必要があると思われます。エクスプローラーとして生きるのに年齢は関係ないが、30歳までか、40歳半ばか、70歳ごろが適した時期だと思われます。人生の岐路に立つであろう年齢だからです。この経験は、現状を再確認し自分の持っている選択肢について理解を深め、自らの信念と価値観について深く考える時間にできます。自分をよく知り、世の中をよく知るための将来への投資のような期間と言えるでしょう。これまでの世の中のように、学校教育を終えてそのまま企業の世界に入った人は、早い段階で専門分野を決めたことにより、袋小路に追いやられる危険がついて回ります。それにより大学に入ったり専門学校に入る人がこれまで以上に増えていくと見込まれています。また、これまでの勤労期間40年なら、ひとつの企業でひとつのスキルを極めればよかった事が、これからは通用しなくなる可能性が高いといえます。もうすでに、一つの会社では通用しないようなことも出てきているではないでしょうか?または、企業がこれまで主力としていた事業の撤退を余儀なくし、新たな市場をもとめて新事業を立ち上げることも珍しくなくなって来ていることでしょう。その事業の移り変わりのペースがこれからの世の中はさらに早くなっていくことでしょう。

 次に考えられるステージはインディペンデント・プロデューサー(独立生産者)です。このステージは旧来の起業家とは性格の異なる新しいタイプの起業家になったり、企業と新しいタイプのパートナー関係を結んだりして経済活動に携わる格好となります。オフィスなどが存在しなくても、在宅でできる可能性もあります。旧来のオーソドックスな企業勤めの道筋からはずれて、まったく新しい形の自分のビジネスを始めた人たちがこのステージを生きると思われます。一言で言えば、今ある既存の職を就職先として探す人ではなく、自分の職を新たに市場に産み出す人です。このステージは金銭的資産を蓄えることより、なんの組織にも属さずに独立した立場で独自の生産的な活動に携わるために、まとまった時間を費やすことが大きな意味を持ちます。手掛けた仕事をまとめたウェブサイト、ツイッターの投稿、YouTubeのチャンネルなどはすべて、アイデアと能力を世の中に宣伝する手段になりえます。現在でも、事務所に所属しないユーチューバーなどはこれらに属するでしょう。これからは、さらにそういった人々が増えていくであろうし、さらに新しいやり方も生み出されていくでしょう。

 最後に考えられるのは、ポートフォリオ・ワーカーです。人生には、一種類の活動に専念する時期があります。高給を受け取れるエリート企業や個人経営の職に就いたり、インディペンデントプロデューサーのように自分のビジネスを立ち上げたり、エクスプローラーとして様々な可能性を探索したり、フルタイムの学生に戻ったりする時期がそれに当たります。そのように、異なる種類の活動を同時に行うのがポートフォリオ・ワーカーです。このステージは生産活動に携わる期間のいつでも実践できます。現在でも、就労しながら資格の勉強をすることは広義の意味ではこれと同じであると思われます。様々な可能性を探索し実験するために、このような生き方を選択する人もいれば、やりがいのある仕事に就くことが難しいために、不本意ながらそれを選ぶ人もいるでしょう。テクノロジーとは無縁な工場で働きながら、歴史小説や最新の科学技術が紹介してあるようなビジネス書を読みつづける僕のような人は不本意ながらそれを選ぶ人間になるでしょう。というか、頃ブログを書いているということは、まさにそういうことであるといえるかもしれません。この時期は人的ネットワークを広げ、様々な分野の人々と関わり、業種をうつっても活用できて評価されやすいスキルと評判を身に付けなけなくてはならないと思われます。
 現在より、未来はより個人の評判の良しあしによって仕事が舞い込んだり、なくなったりしていくと思います。現在でも、ニコニコ動画の再生数でメンタリストのDAIGOさんは企業の再生数を抜いてしまっていますし、ホリエモンさんなんかはその先駆者でライブドアを追い出されてから、ネット界の重鎮になっていまでは不動の人望を獲得しています。そのうちマスメディアを追い越すこともあり得るかもしれません。

 20世紀に「ティーンエイジャー」と「引退者」のステージがそうだったように、やがてこれらの新しいステージや移行期間は、特殊なものではなく、ごく普通の生き方になってくるでしょう。それどころかもっと実験が行われ、人生の筋道がもっと多く見いだされて、これ以外にもっと多くのステージが出現しても不思議ではありません。これらは、過去から類推される未来のステージを書いてあるだけに過ぎないのです。

『LIFE SHIFT』 を読んで 前編


 先日LIFE SHIFTという本を読んだのですが、その本の紹介込みの感想を書きたいと思います。

 現在日本の平均寿命は85歳前後であるが、平均寿命は過去200年ほどの期間右肩上がりできました。1840年以降、データがあるなかで最も長寿の国の平均寿命は1年に平均3ヶ月のペースで上昇しています。10年ごとに2~3年ずつ寿命が伸びている計算です。そうなると、2007年に生まれた子供の半数が107歳より長く生きると予想されます。
 最近のニュースでも100年時代に突入するという内容の記事がよく出ますが、この本は過去の統計結果から、100年時代に突入する可能性が高いことを示唆しています。そうなると様々な問題が指摘されると思います。お金や勤労や結婚生活などがその最たるものであると予想されます。

 長寿化に伴う大きな問題のなかでも、お金を例に挙げて深堀していくと100歳まで生きた場合65歳で勤労を終えようと思うと、35年の引退期間が存在します。老後の生活資金を最終所得の50%毎年必要と計算すると、公的年金10%を加味して考えても、就労期間44年間ずっと将来の生活資金として年25%貯蓄しなければならなくなります。所得が400万円のひとは年に毎年100万円貯金しなければならなくなる計算です。実際にできる数字では到底ないように感じます。独身者ならともかく、持ち家で子持ちの家庭はかなり難しいと思うことでしょう。貯蓄金額を無理のない年10%にしようと思うと、85歳まで働かなくてはならなくなります。気が滅入る未来図に思えてしまいますね。

 今後の雇用環境の変化も、生き方を次第に難しくすると考えられます。数十年のもすれば新しいテクノロジーが登場し、成長する産業と衰退する産業がはっきりしてきます。新しい職種が生まれると同時に、既存の機種に取って変わる可能性もあります。長い勤労期間の間に劣化するのは知識とスキルだけではありません。大切な人たちとの関係も脅かされる恐れがあります。ずっと同じパートナーと過ごしていくにはより強固につながって、柔軟に相手の意見に合わせないといけないと思われます。80歳を超すまで休憩もなく、柔軟な働き方もせず、ノンストップで働き続けられる人などいるのでしょうか?