2019年4月7日日曜日

鬼束ちひろ 眩暈を聞いて

 最近鬼束ちひろにハマっているのか、よく聞くのですが、眩暈という曲が人の持っている自分への批判や猜疑心をうまく言葉にしているなと感動しました。

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 「嘘みたいに私を強く強く信じているから」は愛してくれている人がこんな自分を信じてくれているという相手への感謝と同時に強く強くという言葉が自分はそんなに愛されるべき人間ではないという自分に対する猜疑心を強調しています。

 また、「自分を振り切る自分をどこまで走らせていればいい?」弱い自分を振り切って前に進もうとするけれど、すぐにまた弱い自分が追いかけてきて、自分を取り込もうとする心理をいっているように感じました。そんな葛藤を続けなければいけない、弱い自分の宿命を嘆いているように思います。

 そして、「あなたに聞かせられるような綺麗な言葉が見当たらない。卑屈になって叫ぶ私を縛り付ける前に優しくなんかしないで。」という歌詞で自分はとても人に愛されるような人ではなく、本当の弱い自分を克服する前に優しくされては弱いままで終わってしまい、それが露呈すれば嫌われてしまうのではないかという自分への猜疑心が伺い知れると思います。この歌詞の自分は自分を愛してくれている人を凄く愛しているから、ここまで考えられるのでしょう。それを凄く上手に表現した歌詞だなとしみじみ思いました。

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