2019年8月28日水曜日

FACT FULNESSを読んで 前編

 FACT FULNESSを読んでかなりたってしまいましたが、感想と内容紹介をしようと思います。

 まず、この本ではほとんどの人、特に知識人は世界を間違った捉え方で見ていると言っています。それも、悪い方向に勘違いしていることが多いそうです。では、どんな勘違いをしているか、書いていきたいと思います。

 まず、第一に世界は分断されているという思い込みをしているとこの本では言っています。先進国と途上国や裕福な国と貧困な国などは現在通用しないと言われています。1965年では、確かに存在していたのですが、2017年では全人口の6%ほどしか貧困のレベルにいないとわかっています。また、全人口の75%は中産階級に所属していると言われています。

 それでは、裕福な生活レベルや貧困な生活レベルとはどんなものなのか、各レベルを4つに区切って説明します。貧困を1に、裕福を4としています。

 レベル1
(水の調達)・ぬかるみの泥水を使用
(移動手段)・裸足
(調理方法)・薪で火を焚く
(料理)・粥のみ
(収入)・1日2ドル
(レベル人口)・10億人

レベル2
(水の調達)・川にポリバケツで汲む
(移動手段)・自転車
(調理方法)・キャンプ用のバーナー
(料理)・野菜と穀物の炒め物
(収入)・1日4ドル
(レベル人口)・30億人

レベル3
(水の調達)・水道
(移動手段)・オートバイ
(調理方法)・カセットガスコンロ
(料理)・肉と野菜の炒め物
(収入)・1日16ドル
(レベル人口)・20億人

レベル4
(水の調達)・上水道
(移動手段)・車
(調理方法)・キッチンコンロ
(料理)・彩り豊かな野菜と肉の炒め物
(収入)・1日32ドル以上
(レベル人口)・10億人

 おそらく、この記事を目にしている人はレベル4の人がほとんどでしょう。同じ国の中でもレベル4の人たちだけではありません。日本でもレベル3の人はいるし、ケニアやインドナイジェリアにもレベル4の人はいます。問題は途上国、先進国と決めつけないで、その人の生活レベルで判断することが事実をよくつかむための第一歩です。

 よくレベル4の人たちが勘違いしてしまうこととして、レベル4の人たちから見たら、レベル1の人もレベル2の人も同じに見えることです。上から下界を見下ろすのと同じで、平均しか見れなかったり、極端な数字の比較しかできないなど大事な事実を見落としがちになってしまうので、十分に注意が必要です。





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